テニス肘について

テニス肘 外側上顆炎

外側上顆炎は上腕骨の外側上顆に起こる伸筋腱の反復損傷である。
反復動作には持ち上げ動作、ハンマー打ち固く握ったまま何度も衝撃を受けるスポーツなどがある。

この損傷は橈側手根伸筋腱の付着部に小さな損傷や小断裂を引き起こし、そしてこの繰り返しによる損傷の後に二次炎症が進む 。腱付着部は常に引っ張られて、手首や手は常時動かしているので、症状は持続してしまう。

外側上顆炎は 内側上顆炎よりもおよそ7倍の発生頻度である。

この生涯には多くの病理的な名前が付けられている。

外傷性骨膜炎、関節炎、滑膜炎捻挫 腕頭関節の癒着、輪状靭帯の変性あるいは断裂滑液包炎、伸筋腱の断裂、感染症 などである。

テニス肘と言われる外側上顆の多くの紹介は、伸筋や回外筋の腱膜の外側、上顆への付着部、橈骨尺骨管の滑膜性、関節軟骨の発達を伴う橈尺滑膜炎、橈骨の腱膜そのものの捻挫、滑液包炎などである。

肘関節外側への外傷は虚血性の壊死と骨軟骨骨折を誘発することもある。また手関節屈筋の挫傷尺骨神経炎、尺骨神経狭窄などから内側上顆の障害が起こる可能性もある

肘関節外側の障害は通常橈側手根伸筋や伸筋共同県のマクロあるいはミクロの断裂である 内側の障害は主に橈側手根屈筋腱、回内筋、稀に長掌、筋尺側手根屈筋、浅指屈筋が関与する。

外側上顆炎では腕頭関節と外側上顆付近に圧痛が検出されるまた関節全体に持続痛が存在することもある

症状は通常徐々に出てくる。
肘関節の内側に 持続痛が存在することもある。手で物を掴む動作やテト手関節を捻るような動きが症状を再発する。
持続的な鈍い痛みが存在し、前腕に放散痛が存在する可能性もある。

触診では関節の節と隆起が検出できることがある肩関節複合体は、手関節のとの力学的関係により検査を行うべきである。

両側の握力を計測すると、障害側の握力が低下することが多い。

整形外科テストはコゼンテスト、ミルテスト

カプランテストを含む。

頚椎に関してはその可動域、フィクせーション、筋の緊張や圧痛、神経根への刺激を検査する。

肘関節のレントゲン像は通常正常であるが、骨軟骨遊離辺が検出されることがある障害が長期に渡る場合、骨膜が観察されることもある。

テニス肘は保存的な治療に良好な反応を示す障害である。 治療の初期ではフィクせーションを持つ関節を特定しマニピュレーションを加える。マニピュレーションのによる治療の前に関節の動きを誘発するためのモビリゼーションや関節のポンプ運動が必要となる。軟部組織のモビリゼーションとトリガーポイント治療を外側上顆 上腕三頭筋、上腕二頭筋上腕筋、腕橈骨筋、手関節伸筋、手関節屈筋に加える。

外側上顆炎はバックハンドで手関節掌屈怒らボールを打ったり強い打球を受けたりボールを芯で捉えられずその負荷が蓄積されて外側上顆が炎症を起こしたものであり、患側の手で体を支えようとした時重いものを持った時などにしびれを伴う痛みを生じる 。

またテニスのラケットのグリップなどを強く握るためには握力が弱いと手首の伸筋郡に過度の負担がかかり、これが度重なるとこの筋群の付着部である外側上顆に炎症が発生する。

テニスエルボーの顕著な特徴は患部に腫脹が見られることであるまた圧痛のある部位では筋膜が癒着しているため皮膚に遊びがなく皮膚が光って見える 。

パソコンのキーボードを打ち続けると、 前腕の伸筋群の緊張が高くなり、外側上顆炎となることもある。

腕頭滑液包の存在この起始腱とその深層の外側側副靭帯の間には腕橈滑液包がある。この滑液包は短撓側手根屈筋と外側側副靭帯の間に生じる摩擦力を軽減している。短撓側手根屈筋の緊張が高まると腕橈滑液包への摩擦力が増強し滑液包炎が生じる可能性もある。その為両筋の柔軟性を高める運動療法や両筋による牽引力を減少させる装具療法が有効となる。

外側上顆炎で問題となる短撓側手根屈筋や総指伸筋も橈骨輪状靭帯から起始。そのため外側上顆炎ではこれらの筋からの牽引力によって橈骨輪状靭帯の微細損傷や瘢痕化が生じる。橈骨輪状靭帯は近位橈尺関節の安定性を高める靭帯であるため、前腕の回内回外運動に制限が生じる可能性がある。

テニス肘テストこのテストはテニス肘の疼痛を再現するために行われる。患者の前腕を固定し拳を作り手関節背屈するように指示。次に検者が患者の手関節が掌屈医になるように拳の背側に一方の手で圧迫を加える。もし患者がテニス肘であれば種関節伸筋群の共同起始部である外側上顆に急激に著明な疼痛を生じる。



関連領域の検査

頚椎椎間板ヘルニアと頸部変形性脊椎症では、肘関節に関連痛を引き起こす。

時より慢性関節リウマチのような手関節の病変は、関節屈筋群と伸筋群は手関節と肘関節の両方にわたる二関節筋であるため、肘関節にまで症状を示す。同様に肩関節の病変でも肘関節に症状を呈することがある。 しかし、 肘に関する関連痛は肩に関する関連痛ほど多くはない。

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