ヘルニアについて

ヘルニアとは「臓器の一部、または組織の一部が裂肛を通過して、異常な部位へ突出すること」をいう。椎間板ヘルニアは本来、線維輪に生じた亀裂より髄核が突出したものである。椎間板ヘルニアは腰椎に発生することが多く次いで頸椎に多い。椎間板ヘルニアは形態により4つに分類される

1膨隆型

2靭帯下脱出型 

3穿破脱出型

4遊離脱出型
ヘルニアによって神経が圧迫されると、疼痛やしびれ、運動麻痺などの症状が生じる。
椎間板の変性程度は個人差によるところが大きく、これに日頃の労働、スポーツや喫煙などの後天的要素が加わる。ヘルニア腫瘤は単に神経組織を圧迫するだけでなく、様々な炎症介在物質を放出して神経の障害を引き起こす。
頸椎椎間板ヘルニアは30から50代に多く、好発部位はC5/6,C6/7,C4/5の順である。腰椎椎間板ヘルニアは20歳代、30〜40代、10代の順に多く、好発部位はL4/5,L5/S,L3/4の順である


頸椎椎間板ヘルニア症状


ヘルニアによって脊髄もしくは神経根が傷害される。頸部痛、肩こり、拘縮、不快感、姿勢異常などの頸椎症状発育性の脊柱管狭窄が基盤にあると、神経症状が出やすい脊髄症の特徴は障害高位及び高位以下(上下肢、体幹)の感覚障害、筋力低下、手指緻密運動障害、痙性運動麻痺、膀胱直腸障害などである。神経根症の特徴は障害神経根の支配する皮膚髄節(デルマトーム)に一致した疼痛、放散痛、感覚障害である。
検査と診断神経学的検査としてスパーリングテスト、ジャクソンテスト、深部腱反射、感覚検査、徒手筋力検査、10秒テスト(10秒間に可能な手指の素早い屈伸繰り返し運動数、20回以下は以上などを観察する。)

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