僧帽筋のトリガーポイント
支配神経 副神経外枝、頚神経叢筋枝(C2-4)
僧帽筋上部のトリガーポイントは、急性、慢性の筋肉酷使によって発生し、または永続化することが多い。
特に上部僧帽筋は姿勢を保つ為の筋肉なので、短縮しやすい。
日常的に肩をすくめたり、頭を前方で維持する、悪い姿勢で機械を扱う。(特に、パソコンの前に座っているときや、肩や耳の間に受話器を挟むとき)
上肢をたれ下げながら肩甲帯の降下を抑制する。特に、上肢で重いものを運んでいるとき(スーパーで重たいものを買った後など)。
外傷(むち打ち)、圧迫(重いリュックサックを背負ったり、ブラジャーの紐がきつい場合など)
慢性的なストレス、緊張(肩甲帯を緊張させておく)場合が挙げられる。
僧帽筋中部トリガーポイントは、肩を丸める日常的な姿勢や、自転車のハンドルの上部を持って運転するときなどに引き起こされる。
僧帽筋下部のトリガーポイント、肩甲帯を日常的に押し下げる(頬杖をついたり、座っているときに椅子の表面を手で押し下げるなど)で発生し、永続化する。
僧帽筋上部のトリガーポイントは、脊椎関節での首の対側側屈および同側回旋が抑制される典型的な肩コリ、肩すくめ、頸部の対側回旋時の疼痛、緊張性頭痛などが引き起こされる。
僧帽筋中部のトリガーポイントは、筋力低下を起こす傾向があり、日常的に肩が突出したり、猫背)、上腕や大腿に鳥肌が立つ場合がある。
全ての部分の僧帽筋トリガーポイントが、付着する脊椎骨の関節機能不全を引き起こす場合がある。
僧帽筋は、トリガーポイントが最もよく認められる筋肉であり、その影響により体の外の部位に広がっていく。
僧帽筋を疑うポイント
肩こりがある
むち打ち症を過去に受けた
なで肩である
翼状肩甲がある
骨盤の異常や足の長さに違いが存在する
日常生活で重い荷物を持ったり、リュックサックを背負うことが多い(または子供のおんぶなど)
肩こりと同時に頭痛がある
栄養指導
上部僧帽筋に障害がみられる患者には特にビタミンA,B,F、カルシウムや水が不足している傾向がある
中部、下部僧帽筋に障害がある患者が特にビタミンCとカルシウムが不足している
上部僧帽筋の緊張は、その拮抗筋である広背筋の慢性的に筋力低下を招くことがある
上部僧帽筋は眼疾患や難聴、斜視などと関連が深い筋肉である
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